外科処置を行う上で重要なのが麻酔です。
それぞれの麻酔について飼い主さんに知っておいていただきたいメリット、デメリットをご紹介します。
当院では、麻酔に際しては術前に一般身体検査、および各種臓器の異常を検出するための血液検査を行い、また術中には心電図、心拍数、血圧、血中酸素濃度、炭酸ガス濃度、麻酔濃度等を厳重にモニターし、可能な限り麻酔リスクを低減させるよう心がけています。
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吸入麻酔 |
一般的に飼い主さんが想像されている麻酔がこれだと思います。
吸入麻酔とは気管内に挿管した気管チューブからガス麻酔を肺へ送り込み吸入させることによってかける全身麻酔です。
(気管挿管に際しては導入麻酔という鎮静作用のある短時間作用型の麻酔薬を静脈内へ注射し、動物を沈静化してから行います。)
開腹手術など、一般的な手術はほとんどがこの麻酔によって行われます。
〜メリット〜
全身にかける麻酔なので痛みの管理が容易です。
麻酔の吸入、排出が早いので麻酔深度の調節が容易です。
〜デメリット〜
麻酔深度を深くしすぎると自発呼吸が止まってしまうため、機械もしくは人力による補助呼吸が必要となります。全身的に作用させる麻酔薬であるため、腎臓や肝臓など薬物の代謝、排泄臓器が障害を受けていると使用できません。
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局所麻酔 |
体表の傷など軽度の外科処置を行うときに使用する麻酔薬です。
外科処置をする部位周囲の皮膚に注射器で少量の局所麻酔薬を注入することによって処置部位の神経を麻痺させ、痛覚を遮断することができます。
〜メリット〜
少量の麻酔薬を局所的に使用するため、体に対する負担がほとんどありません。
〜デメリット〜
体表面局所のみの作用なので、広範囲に及ぶ体表の外科処置や開腹手術には使用できません。
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