■犬の肥満細胞腫
犬の皮膚悪性腫瘍の中でもっとも遭遇する事の多い悪性腫瘍です。
好発犬種は日本ではゴールデンやラブラドール、パグなどに発生が多く、またこれらの犬種では多発する傾向にあります。
肥満細胞と聞くと「うちの犬は太ってるからできちゃったのかしら?」と誤解される方が多いのですが、そうではありません。肥満細胞とは、アレルギーに関連する細胞で炎症を惹起する顆粒をその細胞内に多く含んでいます。この肥満細胞が癌化し増大したものが肥満細胞腫です。
このため、巨大な肥満細胞腫では腫瘤を刺激する事によりその周囲に急速に腫脹などの炎症反応が起こるダリエ兆候や、全身性のアナフィラキシーショックにより突然死が起こる事もありえます。
また、その浸潤性は強く、獣医の教科書には腫瘤外側の正常組織を3cm以上含めて切除しろと書かれるほどです。しかしながら、肥満細胞腫と一言でいってもその悪性度は様々です。 |