浅葉動物病院
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肥満細胞腫

■犬の肥満細胞腫

犬の皮膚悪性腫瘍の中でもっとも遭遇する事の多い悪性腫瘍です。
好発犬種は日本ではゴールデンやラブラドール、パグなどに発生が多く、またこれらの犬種では多発する傾向にあります。

肥満細胞と聞くと「うちの犬は太ってるからできちゃったのかしら?」と誤解される方が多いのですが、そうではありません。肥満細胞とは、アレルギーに関連する細胞で炎症を惹起する顆粒をその細胞内に多く含んでいます。この肥満細胞が癌化し増大したものが肥満細胞腫です。

このため、巨大な肥満細胞腫では腫瘤を刺激する事によりその周囲に急速に腫脹などの炎症反応が起こるダリエ兆候や、全身性のアナフィラキシーショックにより突然死が起こる事もありえます。

また、その浸潤性は強く、獣医の教科書には腫瘤外側の正常組織を3cm以上含めて切除しろと書かれるほどです。しかしながら、肥満細胞腫と一言でいってもその悪性度は様々です。

大きく分類するとその悪性度は3段階に分ける事ができ(グレード1〜3)それぞれ予後が異なります。また、グレードの低い比較的良型のタイプではいきなり手術ではなくプレドニゾロンというステロイドホルモンに反応して消失するものもあります。

肥満細胞腫の治療に際しては腫瘤の進行度や悪性度など総合判断で外科や内科治療を適切に選択する事が重要です。
肥満細胞(細胞質内に顆粒が存在)
肥満細胞(細胞質内に顆粒が存在) 

悪性度 1500日生存率
グレード 1 83%
グレード 2 44%
グレード 3 6%

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